出稿時のポイントと紙

どこの印刷所も、個性と特色をもっている。 うたい文句はビラから書籍までとはいうものの、受注傾向と練達技術者層の存在がミックスされて、専門傾向化する。ビラ、チラシにつよい印刷所が生まれる所以である。その中でも流通チラシ専門、革新系ピラ専門 と分化し、さらに、あの印刷所のタッチ、センスと いうふうに選択眼が、なかなか厳しい。

出稿時の注意は発注イメージどお りの仕上がりはむずかしいのでラフスケッチやメインタイトルや文案は自分で作り、写真や絵は大きき寸法を指定します。かならず納口問先、日時をふくむ見積書をもらうようにする。

受け取った人が、一回読んで用済みとなる一過性のビラ、チラシ、たとえば朝ビラ、確認念達用のものや小型の懇談、懇親会、組織内の小集会用にはザラ紙、新聞ザラなどの下級紙でも、レイアウトがすっきりすれば見映えする。対外用の市民ビラでも、スミ(黒)以外の一色刷りにすると、2,3千枚クラスまでは中質紙で、十分にさえたものになる。ただし、どことなくわびしく貧窮感が残るが、版下製版を誠実に、しかも派手に細工してカバーする。

しかし学習講座チラシや催し事ビラのように、何度も読み返し、何人もの手に渡るもの、派手に人目をひく目立ち型ビラなどは、持帰り折りたたみ開閉耐久力、記録保存性、耐刷力、再現力の必要から上級紙を使う。
また周年行事やパーティ、慶祝催し事などは社会的慣習として、ニ疋の用紙形式が慣用されているので、踏襲するのが無難だろう。